icon

新宿二丁目にカラフルなごみ袋が並ぶ理由とは?資源循環型社会の実現を目指して

新宿二丁目にカラフルなごみ袋が並ぶ理由とは?資源循環型社会の実現を目指して

不法投棄や分別されずに捨てられるなど、ごみ問題を抱えていた新宿二丁目。

そこで町会や新宿区とともに問題解決に取り組んできたのが、
廃棄物の収集運搬業を展開する白井グループ株式会社です。

同社では新宿二丁目特有の課題に対して柔軟に対応し、街美化に貢献されてきました。

そこで今回、あらためて白井グループがどういったビジョンを掲げ、
またどのように新宿二丁目のごみ対策プロジェクトに参加したのか、
同社にて営業企画部 主任を務める小貫桃花さまに、ウィルオブ・ワーク 国広がお話を伺いました。

800軒近いバーや飲食店が並ぶ新宿二丁目のごみ問題。
民間のごみ収集業者が参画し、クリーンな街へと変化していく

国広あらためて白井グループがどういった事業を展開しているのか、
またどういったビジョンを掲げているのかを教えて下さい。

小貫白井グループは「人材の力」「物流の力」「ネットワークの力」を、
廃棄物を生かす3つの力として捉え、これらを総合的に活用して
持続可能な都市運営や産業振興に貢献し、資源循環型社会の実現をビジョンとして掲げています。

主な事業は、家庭ごみの収集や事業系廃棄物の収集運搬をメインとしており、
東京都23区を主力地域としつつ、全国にネットワークを保有している民間企業です。


白井グループ株式会社 営業企画部 主任 小貫 桃花 さま
白井グループ株式会社 営業企画部 主任 小貫 桃花 さま


国広
そうしたビジョン実現に向けて、新宿二丁目でのごみ対策プロジェクトにも
取り組まれているそうですが、それはどういった取り組みなのでしょうか?

小貫新宿二丁目エリアは約800ものバーや飲食店が並んでいますが、
その8割が区のごみ収集を利用しており、区のごみ収集がない日曜日には
大量のごみ袋が道端に積まれている状況でした。
さらに、ごみ出しのルールも徹底されておらず、不法投棄が多発したりなど、
ごみ問題が街の課題としてあったんですね。

そうした状況をどうにか変えていかなければいけないということで、
二丁目町会清掃委員長 フタミ商事二村さんが発起人となり、
町会、新宿区、そして白井グループが一体となって進めていったのが
新宿二丁目のごみ対策プロジェクトです。
2020年7月頃に区の収集から民間収集への委託のお話をいただき、
同年10月には弊社によるごみ回収がスタートしました。

以前の新宿二丁目の様子
以前の状況。「事業ごみシール券」が貼られず不正に出されたごみなどが山積みになっていた


まず取り組んだのが、ごみ出しルールの整備です。
事業活動で生じたごみを区の収集で出す場合には「事業ごみシール券」を貼付しなくてはなりません。
しかし、そのルールが徹底されていませんでした。

更に分別ルールも守られていないことも多く、
可燃ごみに不燃ごみが混ぜられて排出されていたりしました。
町会二村さんと新宿区の地道な啓蒙活動の甲斐あって、
街にごみ出しルールを守ろうという意識が高まり、我々もお客様にサービスを提供しやすい状況でした。

民間業者の我々は行政の回収よりも柔軟なサービスの提供が行なえますので、
民間委託のタイミングですべての品目を日曜日含む毎日回収とし、
基本的には各店舗の前にごみを出すというルールを設定しました。
全品目のごみを毎日出せるようになるためお客様に喜ばれていますし、
民間委託のタイミングで分別方法をきちんと覚えてもらえれば、ごみの分別も徹底されます。

ごみ対策後の新宿二丁目の様子
ごみ対策後の新宿二丁目の様子。ごみ出しルールが守られるようになった


また、通常は深夜回収や早朝回収を行うのですが、
バーなど朝まで営業している店舗が多い新宿二丁目の特性上、
お店が閉店した後に回収すべきだということで、8時回収に変更
さらにオリジナルのごみ袋を作成しました。

オリジナルのごみ袋は、可燃はピンク、不燃は水色となっており、
ごみの分別もわかりやすく、また指定されたごみ袋でないと捨ててはいけない、
といった雰囲気づくりにもつながっています。

はじめは80件からスタートして、現在は約800件ある事業者のうち400件近い事業者に
導入いただいており、多くの事業者が参加されたことでより街のごみ出しルールが徹底され、
また不法投棄もしづらい雰囲気が醸成されていき、格段に街が綺麗になっています

レインボーが描かれたオリジナルのごみ袋
レインボーが描かれたオリジナルのごみ袋。町会の方がデザインした

契約申込みからごみ回収までをオンライン上で一気通貫で実現。
スムーズな事業者導入に繋がった

国広400件もの事業者がすでに白井グループの収集サービスを利用されているのですね。利用事業者を増やすのは大変ではなかったですか?

小貫街単位でごみ問題を解決していこうという取り組みでもあったため、
町会二村さんの働きかけもあり、導入を検討してくださる事業者は順調に増えていきました。
しかし、事業者の多くは夜間に営業するバーが多いため、当社の営業時間帯と真逆で、
お客様とそもそも連絡がつかないというのが課題としてありました。

そこで当社が提供するごみ回収のデジタル受付システム『ごみ.tokyo(デジタル資源循環)』を活用し、
ごみ回収に関する質問等はシステム上の問い合わせフォームで対応いただく形で進めていきました。

また、民間のごみ収集業者と契約する場合には契約手続きが必要になりますが、
アナログな業界なため、通常ですと手書きで契約書を記入し、郵送して電話で対応してと、
契約締結までに時間がかかり、申込み事業者にとって非常に煩雑なフローとなっていました。

しかし、ごみ.tokyo(デジタル資源循環)の仕組みがあることで、契約からごみ袋の購入、
そして決済までもがオンライン上で行なえるため、契約手続きが非常にスムーズであることも、
導入事業者数を増やすことに繋がったひとつの要因だと考えています。

ごみ.tokyo サイト画像

ごみ.tokyo(デジタル資源循環)Webサイト


国広
新宿二丁目のプロジェクトを通じて、
街の方々の街美化の意識は変化していったと感じられますか?

小貫大きく変化していったと感じています。
町会二村さん、新宿区の地道な活動の結果、
いまでは新宿二丁目の各店舗の皆さんが主体となった清掃活動が毎週行われており
また白井グループの社員も参加する
「新宿二丁目海さくら」というボランティアのごみ拾い組織の清掃活動も
月に1回の頻度で開催されていたりと、自主的に清掃活動が行われているんですね。

こういった清掃活動は、参加されていない店舗の方たちにも
街美化の意識を持ってもらうために他店舗の方々が出勤する時間帯を狙って行われていて、
綺麗な街づくりのための雰囲気づくりにも効果的です。

清掃活動の様子

「新宿二丁目海さくら」清掃活動の様子


月1回の清掃活動に参加する白井グループ社員の間では、
「新宿二丁目が本当に綺麗になった」と口を揃えて話していて。
新宿二丁目の方々はもともと街に愛着の強い方々ですから、ごみ問題が解決されて、
より自信を持てる街へとなっていったのは私たちも嬉しく思います。

ごみ収集業者の乗り換えは起きづらく、
ごみ問題への興味関心が薄いため、新規顧客獲得が課題だった

国広新宿二丁目プロジェクトをはじめ、様々なお取り組みを展開する白井グループですが、
事業展開を進めていく上で課題として感じられていることは何かありますか?

小貫2つありまして、ひとつは当社がビジョンとしている
資源循環を実現する上での物流課題です。
廃棄物・リサイクル費用の50%以上を占めるのが物流コストと言われており、
いかにごみの物流コストを改善するかが資源循環の実現に必要不可欠であります。

当社ではAIを活用した配車システムを導入しておりますが、それだけでは不十分で、
理想は当社が提供するごみ.tokyo(デジタル資源循環)のシステムを、
東京中のごみ収集業者すべてに利用してもらうこと
です。
そうすることで、廃棄物や資源ごみの種類や量がデータとして把握できるようになります。
排出場所のデータが集約されることで、ごみ収集業者間での最適なエリア分担や
輸送ルートの算出が可能になり、輸送コスト削減に繋げていくことができるようになります。

またもう1つの課題が、新規導入事業者の獲得です。
これまでDM送付や対面営業などを進めてきましたが、なかなか成果が上がっておりませんでした。
基本的に民間のごみ収集業者と契約する事業者は開業・開店当初に決めてしまうため、
見直しされづらく、乗り換えがあまり起こりません。
そうした状況を打開すべく、このたびウィルオブ・ワークさんの営業代行サービスを
利用させていただきました。

ウィルオブ・ワーク 国広
ウィルオブ・ワーク 国広


国広
ありがとうございます。我々も営業活動を進めていく中で、
多くの事業者はごみ処理について興味関心が薄いことを感じ、
はじめはなかなかアポイントを取るまでに苦労しました。
そのため、現在3名体制で営業活動を進めていますが、
現場メンバーとは「どういったセールスシナリオを用意するかが鍵である」という話を
ずっとしてきました。

そこでコストカットなど、事業者にとって利点となるお話でアポイントを取り、
実際にお会いしてサービスをご紹介する際に、白井グループのビジョンや
ごみ.tokyo(デジタル資源循環)の大切さをお伝えするといったシナリオで展開。
その結果、コスト的な理由だけでなく、社会的価値の側面からも
サービスに興味を持っていただけて、導入に繋がるケースが増えてきました


さらにはご契約者様からの紹介も増えているのですが、
それは白井グループが目指すビジョン、そしてごみ.tokyo(デジタル資源循環)の仕組みの
社会的価値にご理解いただけているからこそだと感じています。

また、我々は営業力を提供するだけでなく、ウィルオブ・ワークの繋がりある
事業者・アカウントをご紹介する取り組みを開始。
これからも白井グループのビジョン実現に向けて、
ウィルオブ・ワークは導入事業者開拓の側面で尽力していきます。

新宿二丁目では同業他社との連携収集を開始。
ゆくゆくは23区全体に広げていきたい

国広あらためて御社の今後の展望を教えて下さい。

小貫顧客の件数に対して、ごみの品目ごとに収集車を用意できないこともあります。
そこで資源循環の実現のためには、上述の通り同業他社との連携を増やし、
回収場所の共有と分担を進めていく必要がありますが、
まずは新宿二丁目エリアにて近々、同業他社との連携収集を開始する予定です。

そして新宿二丁目での連携収集およびデジタルプラットフォームの実績を
地道に横展開させていき、東京23区全体に広げていきたいと考えています。
連携収集に参加する処理業者が増えれば、余剰の収集車が出たときに、
これまで回収できなかった品目を回収できるようになりますし、
輸送コスト削減に繋がる効率的な収集の実現によって、
都市の環境保全、資源循環を進めていけると考えております。

白井グループ株式会社 営業企画部 主任 小貫 桃花 さま

国広最後にウィルオブ・ワークに今後期待したいことがあれば教えて下さい。

小貫ウィルオブ・ワークさんのご協力を通じて、
当社の事業がいかに社会的価値があるかを営業で伝えられていなかったなと感じましたし、
非常に学びが多いと実感しております。
また、新規開拓領域をお任せできたことで、
自社リソースを既存のメンテンナンスに注力することができ、
売上も拡大していくことができました

すでにご尽力いただいておりますが、これからも新規顧客獲得の部分で期待しております。

国広我々が提供しているのは営業力ですが、ただ多くの新規顧客を獲得するだけでなく、
なぜやるのかを理解し、白井グループのビジョンを広めることも重要であると考えています。
御社の社員の一部として、白井グループの想いを共有してこれからも進めていきます。
本日はありがとうございました!

 

営業のお悩みを解決しませんか?

Seiyakuは東証一部上場のグループ企業が運営する営業代行サービスです。
豊富な実績・採用力・営業力で、営業課題解決をサポートいたします。
これから営業代行の導入をお考えの方は、まずは資料請求をおすすめします。

営業代行『Seiyaku』の資料請求をする

Writing by

SalesMedia 編集部

SalesMediaの記事を制作・配信している編集部です。
営業支援に役立つ情報を発信していきます。

タグ

関連記事

もっと見る