新卒人材紹介のメリット・デメリット|コストを抑えミスマッチを防ぐ選び方

2025/12/25

ナビサイトに掲載しても学生が集まらない
事務作業に追われ、学生を見極める時間がない」 

そんな悩みを解決する手段として、「新卒人材紹介サービス」が注目されています。

しかし、いざ検討するとなると「本当にコストに見合う成果が出るのか?」「自社に合う人材を紹介してもらえるのか?」と、導入に踏み切れない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、新卒人材紹介サービスの仕組みやメリット・デメリットを解説します。貴社の採用課題を解決する「最適な手法選び」のヒントとして、ぜひお役立てください。

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新卒人材紹介サービスとは?

新卒人材紹介サービスとは、就職活動中の学生採用ニーズのある企業を人材紹介会社(エージェント)が仲介し、マッチングを行うサービスです。

専任のキャリアアドバイザーが企業の「求める人物像」をヒアリングし、適性や志向が合致する学生だけを紹介してくれるため、効率的かつ精度の高い採用が実現します。

一般的な就職サイト(ナビサイト)との違い

就職サイト(ナビサイト)との最大の違いは、「費用発生のタイミング」と「アプローチの手法」にあります。

多くの企業が利用しているナビサイトは、掲載時に費用が発生し、学生からの応募を待つ「公募型」の手法です。 一方、新卒人材紹介サービスは、採用が決定した時点で費用が発生する「完全成功報酬型」であり、企業側から欲しい人材へアプローチする「紹介型」の手法といえます。

従来の「広く浅く集める」手法に行き詰まりを感じている企業にとって、新卒人材紹介サービスは「確実に欲しい人材を採る」ための有効な選択肢となるでしょう。

比較項目  就職サイト(ナビサイト)  新卒人材紹介サービス 
アプローチ方法  公募型 
広く告知し、応募を待つ 
紹介型 
要件に合う学生をピンポイントで紹介 
費用形態  掲載課金(先払い)
採用人数に関わらず一定の費用がかかる 
完全成功報酬(後払い)
採用決定(内定承諾)まで0円 

▼新卒人材紹介サービスの概要をより詳しく知りたい方はこちらをご覧ください
新卒人材紹介サービス比較8選|各社の特徴や費用・メリット・失敗しない選び方

新卒人材紹介サービスを利用する5つのメリット

新卒人材紹介サービスを利用するメリットは、単に「楽になる」だけではありません。
従来のナビサイトとは異なる構造上の利点が5つあります。

新卒人材紹介サービスを利用するメリットについて説明している画像です。
①完全成功報酬で掛け捨てリスクがない
②採用工数を削減できる
③ナビサイトでは出会えない隠れた層に出会える
④急な欠員や追加採用にもスピーディーも対応
⑤第三者の後押しで内定辞退を防ぐ

完全成功報酬で掛け捨てリスクがない

もっとも大きなメリットは、採用が決定するまで費用が発生しないことです。

一般的なナビサイトは「掲載枠」に費用を支払うため、採用人数が0人でもコストは戻ってきません。一方、人材紹介は「採用成果に対して費用を支払う」仕組みです。採用に至らなければ費用は一切かからないため、予算を無駄にするリスクがなく、費用対効果を担保しやすい手法と言えます。

採用工数を削減できる

人材紹介サービスでは、紹介会社が一次スクリーニングを代行してくれるため、選考工数を削減できます。

ナビサイトでは「自社の要件に合わない学生」からのエントリーも含め、全ての書類を確認する必要があります。 人材紹介では、あらかじめ要件に合致する学生だけが推薦されるため、人事が対応するのは「見込みのある学生のレジュメ確認」と「面接」に絞られます。限られたリソースで、質の高い学生と接触できる点が強みです。

ナビサイトでは出会えない隠れた層に出会える

知名度がネックとなり、学生が集まりにくいBtoB企業や中小企業でも、アドバイザーが「この会社はあなたの希望に合っている」と学生に推薦することで、興味を持ってもらえます。

学生による企業検索は「知っている社名」や「有名業界」が中心になりがちで、知名度の低い企業はそもそも発見されにくい構造があります。 対して、人材紹介サービスでは「個人の適性」や「志向性」を軸にマッチングを行うため、学生がまだ認知していない優良企業であっても、選択肢として土俵に乗せることができます。

📌 コラム:筆者の紹介サービス利用経験から
実は筆者自身、新卒で入社したのは「紹介会社に勧められるまで、名前も知らなかった企業」でした。
就職活動をしていた当時は、やはり知っている有名企業や業界ばかりを検索していましたが、担当エージェントから「君の性格・志向なら、この会社の社風が合うはずだ」と強く推薦され、選考に進んだ経緯があります。

もし紹介サービスを利用していなければ、その会社には絶対に出会えていませんでした。「知名度はないが良い会社」と「学生」を結びつけられる点は、このサービスならではの価値だと実感しています。

急な欠員や追加採用にもスピーディーに対応

「内定辞退が出てしまい、あと1名だけ急ぎで確保したい」といった場合でも、人材紹介サービスであれば最短2週間〜1ヶ月程度でのスピード採用が可能です。

公募で追加募集を行う場合、掲載準備や母集団形成に再び時間がかかってしまいます。 
しかし、人材紹介会社にはすでに就職活動を行っている学生のデータベースがあるため、即座に候補者のピックアップと面接調整に入ることができるでしょう。

第三者の後押しで「内定辞退」を防ぐ

学生が複数の内定を持っている場合、アドバイザーが第三者の視点で「あなたには、あの会社が合っている」と客観的なアドバイスを行います。

企業人事からの直接的な説得は、学生から「自社に入れたいだけでは?」と警戒されてしまうことがあります。 一方で、これまで相談に乗ってくれたアドバイザーからの客観的な推薦や後押しは、学生にとって信頼できる判断材料となります。特に迷っている学生の意思決定を促し、内定承諾率を高める効果があります。

人材紹介サービス導入前に知っておくべきデメリット

メリットの多い新卒人材紹介サービスですが、仕組みを正しく理解していないと「こんなはずではなかった」という失敗につながります。特に注意すべきデメリットは以下の3点です。

新卒人材紹介サービスのデメリットについて紹介している画像です。
①1名あたりの採用単価が割高になる
②登録学生にしかアプローチできない
③入社後の早期離職リスク

1名あたりの採用単価が割高になる

新卒紹介サービスの一般的な相場は、1人あたり50~100万円前後と言われています。 数名の採用であれば掲載費総額よりも安く収まるケースが多いですが、10名以上の大量採用を行う場合は、トータルコストが割高になる可能性があります。

 「大量採用の総合職はナビサイト」「専門スキルが必要な少人数枠は人材紹介サービス」といった、使い分けが重要です。

紹介会社の登録学生にしかアプローチできない

先程、メリットで「隠れた層に出会える」とお伝えしましたが、これは裏を返せば「その紹介サービスに登録している学生以外にはアプローチできない」ということでもあります。

そのため、自社が欲しい属性の登録者が少ないエージェントを選んでしまうと、「質が高いどころか、そもそも紹介母数がゼロと」いう事態になりかねません。
登録者数だけで選ばず、「自社の欲しい属性(理系・ITなど)に強いか」を必ず確認しましょう。

入社後の「早期離職」リスク

企業にとって最も痛手なのが、「高い紹介料を払って採用したのに、早期離職されてしまう」ケースです。

紹介サービスでは「入社」をゴールとしてサポートを行うため、入社後の「現場での活躍」や「定着」までは保証されません。
面接での印象と実際のスキル習得スピードにギャップが生まれ、「現場についていけずに早期退職」というミスマッチが起きやすいのが現実です。

一般的な紹介会社には「返金規定(例:入社3カ月以内なら半額返金)」がありますが、それでも支払ったコストの一部や、入社後の教育にかかった時間・人件費は戻ってきません。 入社後の定着まで見据えたサービス選びが重要となるでしょう。

ウィルオブ・ワークの「育成型・無期雇用派遣」サービスのご紹介

一般的な新卒人材紹介サービスの弱点である「入社後のミスマッチ」や「コスト」を解決する手法として、WILLOFが展開している育成型・無期雇用派遣を活用した人材紹介サービス「デジたま」が有効です。

これは、最初から自社の正社員として雇用するのではなく、「一定期間の派遣就業(見極め期間)」を経てから、自社への正社員化(転籍)を行うモデルです。

特長1:二人三脚で育てる「伴走型」のスキル育成

一般的な紹介は「入社したら終わり」ですが、このサービスでは「入社してからがスタート」と考えます。 入社前の基礎研修に加え、配属後も派遣会社側が定期的な面談やスキルアップ研修を実施し、定着と成長をバックアップします。「自社だけで育てるのは不安」という企業でも、育成を伴走するため安心して受け入れられます。

特長2:派遣期間で見極めてからの正社員化

面接だけで学生の適性を見抜くことには限界があります。 このサービスでは、実際の業務を通じて「仕事への適性」や「社風との相性」を確認できる期間(派遣期間)があります。企業と学生の双方が納得した上で正社員へ切り替えるため、転籍後の早期離職リスクを抑えることができるでしょう。

特長3:採用×教育のトータルコスト最適化

人材紹介サービスは手間がかかるように見えますが、「採用費+教育研修費+早期離職による損失」をトータルで考えると、合理的な選択肢となります。 「採用したけれど育たなかった」「すぐに辞めてしまった」というリスクを避けたい企業にとっては、非常に有効な手法といえるでしょう。

若手デジタル人材派遣サービス「デジたま」
サービスの詳細はこちらからご覧ください

まとめ:自社に最適な採用手法を選ぼう

新卒人材紹介サービスは、すべての企業にとって万能というわけではありません。
「採用の目的」に合わせて、通常の紹介サービスと、育成型サービス(無期雇用派遣)を使い分けることが成功の鍵です。

▼通常の新卒紹介サービスがおすすめな企業
・とにかく早く人数を確保したい。
・ポテンシャル重視で採用したい。

▼「育成型・無期雇用派遣」がおすすめな企業
・「デジタル人材」など、特定のスキルを持つ人材が欲しい。
・社内に教育リソースがなく、育成に不安がある。
・「早期離職」の失敗を繰り返したくない。

採用活動において、「採用」はゴールではなくスタートです。 採用コストだけでなく、「入社後に定着し、活躍してくれるか」という視点で、自社に最適なパートナーを選んでください。

採用コストを無駄にしない|育成してから採用する選択肢

「高い紹介料を払ったのに、すぐ辞めてしまった…」 そんなミスマッチによる損失を防ぐなら、育成を伴走しながら派遣期間で見極めができる育成型派遣サービス「デジたま」がおすすめです。
具体的な研修カリキュラムやサービス詳細は、以下よりご確認いただき、お気軽にお問い合わせください。

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