外国人労働者の文化と風習の違いにおける採用時の課題・トラブルとは?

外国人と日本人が一緒に仕事をすると、文化と風習の違いが原因でトラブルになる場合があります。

日本人にとっての常識と外国人の常識は異なるため、事前に確認しておくことが大切です。

文化と風習は身体に染みつくものですが、対策次第でトラブルを未然に防げる可能性があります。

ここでは、外国人労働者の文化と風習の違いによる課題とトラブル、対策方法について詳しくご紹介します。

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文化・風習の違いはいつの時代においても大きな課題

文化・風習の違いによるトラブルは、いつの時代でも起こり得ます。

これは、異なる文化・風習である以上は、仕方のないことです。

そのため、文化の風習の違いを理解したうえで外国人労働者の受け入れを検討する必要があります。

受け入れ側が理解しておけば、結果的に外国人労働者としても働きやすくなり、パフォーマンスを発揮しやすくなるでしょう。

また、外国人労働者に合った教育方法を実践することも大切です。

外国人労働者を積極的に受け入れており、一定の成果を挙げている企業の教育方法を参考にすることをおすすめします。

多くの企業では、次のような教育方法を実践しています。

  • 日本の価値観を押し付けない
  • 自社の理念とルールを教育する
  • 常識と思われることでも丁寧に説明する
  • 文化・風習に配慮した職場環境をつくる

企業は賃金を支払い、労働者は対価として労働力を提供することが基本です。

しかし、労働者のパフォーマンスを引き出せなければ、対価として妥当な労働力は得られません。

そのため、日本の価値観や常識、文化・風習を押し付けるのではなく、外国人労働者に配慮した教育と職場環境の構築が必要です。

外国人労働者における文化・風習の違い

外国人労働者の出身国によって、文化・風習が異なります。それぞれの国の文化・風習について詳しくみていきましょう。

ベトナム

ベトナムは、会社や仕事よりも自分自身や家族を大切にする傾向があります。

個人や家族を大切にする人に会社を大切にしてもらうには、企業理念の共有が必要です。

企業理念に共感してもらえることでさらに業務に打ち込んでもらえることが期待できます。

そのため、企業理念を書いたメモを渡すのではなく、管理者が直接言葉で伝えることが大切です。

また、賃金がモチベーションに影響を及ぼすため、年齢や国籍、勤続年数ではなく、実力で評価した方がよいでしょう。

ネパール

時間を守ることに固執する日本人に対して、ネパール人は時間にルーズな傾向があります。

約束の時間に遅れても反省しない人が少なくありません。

日本人は、どれだけ仕事ができても時間を守れない人は社会人失格だとする風習があるため、ネパール人と衝突しやすい可能性があります。

また、日本人が首を横に振るのは「否定」するときですが、ネパール人は「肯定」するときに首を横に振ります。

大きな誤解が生まれる恐れがあるため、十分に指導することが大切です。

しかし、すぐに順応することは困難なため、周囲の人が再度確認をとるなど配慮する必要があります。

フィリピン

フィリピンは英語が公用語のため、比較的コミュニケーションをとりやすいことが特徴です。

また、日本に出稼ぎに来ているフィリピン人が多く、賃金に対してシビアな考えを持っています。

そのため、日本によくあるサービス残業や賃金以上の労働などは、フィリピン人労働者とのトラブルの元です。

タイ

タイには、名字ではなくニックネームで呼ぶ習慣があります。

そのため、タイ人の労働者と接するときは、ニックネームと名字のどちらで呼べばよいか尋ねることが大切です。

また、職場でニックネームを使うことは、ビジネスマナーができていないと判断されるケースもあるため、日本人労働者からの理解を得るべく、管理者が事情を伝えておきましょう。

また、タイ人は時間にルーズで、約束を守れない傾向があります。

これは、タイの交通機関で頻繁に遅延が発生しているためであり、タイ人がだらしないわけではありません。

時間に余裕を持ってスケジュールを立てつつ、日本では時間と約束を守るべきことを伝えましょう。

インドネシア

インドネシアは、受け取っている賃金に見合った仕事だけをする習慣があります。

日本人は、賃金を上げてもらうために賃金以上の仕事をします。

そのため、日本人以上に賃金と仕事内容のバランスをとることが大切です。

また、日本人は転職回数が少ない方が優秀とされていますが、インドネシア人は転職を重ねることでキャリアを積み上げていきます。

そのため、仕事に不満がなく、高いパフォーマンスを発揮していても、急に仕事をやめてしまう可能性もあるでしょう。

中国

中国人労働者は、合理的な仕事を好みます

例えば、営業や販売の仕事では、相手に購入の意思があることがわかるまで熱心にアプローチをしません。

購入の意思があることがわかれば、積極的にアプローチします。

そのため、購入意欲が低い人物に対して積極的なアプローチを強要しないことが大切です。

また、中国は日本と比べて労働時間が長い傾向があります。

長時間労働に慣れている中国人が労働環境を整った職場で短時間労働をすれば、高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。

中国人についてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もおすすめです。

文化・風習の違いによって起こり得るトラブル

外国人労働者がいる職場では、文化・風習の違いによって次のようなトラブルが起こる可能性があります。

意見の違いによる衝突

日本人と外国人の意見が対立することで衝突する恐れがあります。

どれだけ論理的な対話をしても、文化・風習の違いによる意見の対立は簡単には解決しません。

例えば、「時間は必ず守りましょう」と伝えても、時間を守らないことが常識の外国人には響かないでしょう。

時間を守らない外国人に対して不満が溜まることで、激しく衝突し合う可能性があります。

同じミスを繰り返す

約束事を守る習慣がない場合、同じミスを繰り返す可能性があります。

守りたいのに守れない場合は、工夫次第で状況が改善するでしょう。

しかし、文化・風習によって約束事を守らない場合は、守るべき理由を伝えても状況の改善は難しいのです。

同じミスを繰り返すことで、他の労働者のモチベーションが低下する可能性もあります。

文化の違いによるトラブルを未然に防ぐための対策

それでは、外国人労働者の文化の違いによるトラブルは、どうすれば防げるのか詳しくみていきましょう。

お互いの文化の違いを事前に知っておく

お互いの文化の違いをあらかじめ知っておくことで、トラブルの元となる出来事が起きても、日本人と外国人で対立が起こりにくくなります。

時間を守ることが習慣づいていないため、タイムテーブルは余裕を持って設定するなど、具体的な対策方法を労働者に伝えましょう。

お互いに譲り合う気持ちを持つ

文化の違いを理解していても、どちらかの文化に合わせることを強要すると、労働者同士で衝突するでしょう。

お互いに譲り合う気持ちを持って、一緒に仕事をすることが大切です。

これは、外国人労働者を雇う前に、日本人の労働者から理解を得ておく必要があります。

まとめ:外国人労働者の文化と風習の違いを理解しよう

外国人労働者の文化と風習は、日本人と大きく異なる傾向があります。

最初は、あまりの違いにとまどうこともあるでしょう。

しかし、一緒に仕事をしていくうえで、お互いのことを理解して、譲り合う気持ちを持つことは必須と言えます。

外国人労働者の文化と風習を理解して、適切に対策しましょう。

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