フィリピン人を雇用するとどんなメリットがある?手続きや注意点、POEA・POLOについても解説
- 外国人採用タイムズ
- 投稿
2024/05/14
フィリピン人の雇用を検討しているものの、日本人と異なる点が気になっている方は多いのではないでしょうか。
フィリピン人の雇用には、日本人や他の外国人にはないメリットがあります。
日本人との相性がよいため、職場に比較的早くなじめるでしょう。
ただし、フィリピン人を雇用するときは、手続きの方法が少し複雑なため、事前に確認しておくことが大切です。
ここでは、フィリピン人を雇用するメリットや手続きの流れ、注意点などについて詳しくご紹介します。
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フィリピン人を雇用するメリット
アジア人といっても、フィリピン人やインドネシア人、中国人など、さまざまな人種があります。
中でもフィリピン人の雇用には大きなメリットがあるため、事前に確認しておきましょう。
日本人との仕事が円滑に進みやすい
フィリピン人は、フレンドリーでコミュニティを大切している人が多い傾向にあります。
それに対して日本人は、コミュニケーションに消極的な人が多い傾向があるため、フィリピン人と相性がよいと言えるでしょう。
フィリピン人から積極的にコミュニケーションをとることで、結果的に仕事が円滑に進みます。
職場の雰囲気がよくなる可能性がある
フィリピン人は、ホスピタリティにあふれている人が多い傾向があります。
初対面の人にも親切丁寧に対応するため、人見知りが目立つ日本人と相性がよいと言えるでしょう。
結果的に職場の雰囲気がよくなり、働きやすい職場になる可能性があります。
外国人対応に重宝する
フィリピンは英語が公用語のため、英語力が高い人が多い傾向にあります。
外国人のお客様対応や海外進出プランの重要なポストに配置することも可能です。
また、ある程度の英語力がある日本人労働者にネイティブレベルの英語を指導する役割も与えられるでしょう。
フィリピン人を雇用するときの流れと手続き
フィリピン人を雇用するときは、他のアジア人労働者とは異なる手続きが必要です。
フィリピン人の雇用に関わっているのは、「POLO(フィリピン海外労働局)」と「POEA(フィリピン海外雇用庁)」です。
フィリピン人を雇用するときの手続きの流れを詳しくみていきましょう。
- POEA認定の現地エージェントと契約する
- エージェントから送付されるPOLOの審査書類に記入する
- POLOへ必要書類を提出して審査を受ける(審査期間:10~14日程度)
- POLOと雇用主が面接する(英語で面接するため必要であれば通訳を用意する)
- 面接に通過後は当日中にPOLOから承認証書を受け取れる
- 就労ビザを申請する
- 承認後はフィリピンの日本大使館でビザ取得の手続きを行う
- ビザ取得手続きの完了後、POLOからフィリピン人労働者に書類が送付される
- フィリピン人労働者が書類に必要事項を記入し、フィリピンのPOEAに送付する
- POEAから就労許可が下りれば手続きは完了
また、(2)でエージェントから送付されるPOLOの審査書類は次のとおりです。
- 申請書
- 日本の監督官庁等による営業許可証など(英語訳書付き)
- 会社概要
- 登記簿謄本(英語訳書付き)
- 労働者の職務内容、義務、責任および同種の職種に従事する日本人従業員の給与額の証明等
- 登記簿謄本(英語訳書付き)
- 労働者の職務内容、義務、責任および同種の職種に従事する日本人従業員の給与額の証明等
- 受入機関と送出機関の間の採用に関する契約書
- 送出機関のPOEAライセンスの写しと送出機関のオーナーのパスポートの写し
- 受入機関等のオーナー/代表者のパスポートの写し
- 求人票(求人概要、求人数、求人ごとの報酬額など)
- 給与明細
- 雇用契約書
- その他POLOが指定する書類
フィリピン海外雇用庁(POEA)について
フィリピン人労働者を雇用するときに関わるPOEA(Philippine Overseas Employment Administration)は、「フィリピン海外雇用庁」のことです。フィリピン人労働者の人権を保護すべく、勤務先の審査をしています。
POEAに関する手続きは、POEA認定の現地エージェントを介する必要があります。
POLO (フィリピン海外労働局)について
POLO(Philippine Overseas Labor Office)は、「フィリピン海外労働局」のことで、POEAの出先機関です。
フィリピン人労働者の人権を守ることを目的に、フィリピン人労働者の就業条件がPOEAの基準を満たしているかを確認します。
日本にある「POLO TOKYO」は、東京都港区六本木のフィリピン大使館内にあります。
フィリピン人を雇用するときの注意点3つ
フィリピン人を雇用するときは、円滑な業務遂行や収益拡大を実現するために、次の注意点を守りましょう。
人前で怒らない
フィリピン人は人前で怒られることに慣れていません。
そのため、叱るべきことがあっても、人前で叱らないことが大切です。
日本人は、人前で叱ることを一種の罰としている場合があります。
フィリピン人には理解を得られないばかりか、嫌悪感を示す可能性があるでしょう。
従業員を大切にする
ホスピタリティがあふれるフィリピン人は、従業員に対して横暴な態度をとったり頭ごなしに怒ったりする管理者や雇用主のことを理解できません。
従業員を大切にすることで、フィリピン人労働者が気持ちよく働ける環境になるでしょう。
同時に、日本人労働者もモチベーションが上がりやすくなります。
雇用時には必ず所定の手続きを行う
フィリピン人を雇用するときは、他の外国人労働者とは異なり、POLOやPOEA、現地エージェントとのやり取りが必要です。
所定の手続きを踏まずにフィリピン人を雇うと、不法就労になるため、労働者と雇用主の双方が罰せられる可能性があります。
出稼ぎを目的としたフィリピン人労働者を低賃金で不正に雇おうとする経営者は少なくありません。
フィリピン人労働者を守るために、POLOやPOEAが存在しています。
外国人採用のメリットや注意点、雇用方法について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
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まとめ:フィリピン人が働きやすい環境を整えよう
フィリピン人はホスピタリティがあふれ、フレンドリーなことが特徴です。
日本人と相性がよいため、積極的に雇いたいところでしょう。
ただし、働きやすい環境を作らなければ、フィリピン人のメリットを生かすことはできません。
働きやすい環境づくりや文化の違いを踏まえた適切な対応を心がけて、フィリピン人労働者を受け入れましょう。
フィリピン人の採用・雇用時は、外国人労働者に特化した人材紹介会社を利用すると非常にスムーズです。
人材紹介会社にもよりますが、手続きが複雑な「ビザ申請や書類申請」、「母国語でのサポート」も受けられるため、外国人労働者に特化した人材紹介会社を利用すると非常にスムーズです。
ウィルオブ・ワークでは、フィリピンやアジア各国から、技能実習2号(3年)を修了して帰国した優秀な外国人人材を採用することが可能です。
また、行政書士と連携しているためビザ申請や書類申請の対応もできます。
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