コスト削減のためのポイントとは?効果的な経費削減策と導入事例を解説!
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2024/05/14
多くの利益を生むために、売上拡大と合わせて必要な取り組みが、コストの削減です。コストをうまく抑えることができれば、少ない売上でも利益を残すことができます。
本記事では、コスト削減のために抑えておきたいポイントと具体的な対策や導入事例を解説します。
コスト削減とは
企業においてコストとは、企業活動を行う際に発生するすべての費用のことを指します。コスト削減は無駄なコストを抑制して、利益を生むために行う取り組みのことを意味します。まずはコストの種類から見ていきましょう。
コストの種類
企業におけるコストは、以下の三つに分類することができます。どのコストを削減対象にするか、検討するためにも、改めて確認しておきましょう。
オフィスコスト
オフィスコストとは、事務作業を行う際に発生するコストになります。代表的な例として、以下があげられます。
- オフィス賃料
- オフィスビルメンテナンス費
- OA機器代
- 事務用品費
- 通信費
- 宅配・郵送代
エネルギーコスト
エネルギーコストとは、インフラ周りで発生するコストになります。具体的には電気代・ガス代・水道代があてはまります。会社としてテナントを活用するため、必要経費ではありますが、会社単位で節約することでコスト削減に繋がります。
オペレーションコスト
オペレーションコストとは、会社運営において発生するコストを指し、人件費・物流費・交通費が該当します。オペレーションコストは、会社のコストの中でも大きなウエイトを占めることが多いため、
人員や工程を見直すことで大きな成果に繋げることが可能です。
コスト削減の効果
ここからは、コストを削減することで見込める効果を確認していきましょう。
業務効率化が進む
コスト削減効果の一つ目は、業務効率化が進むことです。コスト削減の取り組みを進めることで、業務の無駄な箇所を見直すことができます。
コスト削減を進める中で見つかった不要な箇所を省くことで、これまで以上に業務を効率よく進めることができます。その結果、業務効率化につながっていきます。
生産性が向上する
先ほどの業務効率化にも繋がる話ですが、コスト削減により不要な箇所を削除できれば、生産性高く仕事を進めることができるようになります。
たとえば、人件費の削減を目的に、従業員の残業を見直すとします。残業代を含む人件費を削減することは、企業の利益を直接的に増やすことに繋がります。
また残業ができない環境を作ることで、残業せずに仕事を終わらすためにはどうすればいいかと、各社員が仕事の進め方を考え行動に移すようになっていきます。その考え・行動が生産性を高める動きになり得るのです。
コストを削減するためのポイントとは
具体的なコスト削減アイデアを見ていく前に、コストを削減するうえで、ポイントとなる部分を確認しておきましょう。
業務プロセスを可視化する
コスト削減を図るうえで、まず最初に取り組みたいことは、本当に必要な業務なのかを見直すことです。そのために、業務プロセスを可視化することは重要です。
可視化することにより、無駄な業務やコストを見つけやすくなるので、対策を打ちやすくなります。また、属人的な業務プロセスがあった場合は、業務を標準化していきましょう。
たとえば業務マニュアルの作成はスキルの平準化が図れるだけでなく、人材育成の工数も削減できるため、業務改善に繋がります。
アウトソーシングできるか検討する
採用コストの削減や業務の品質向上のために、業務の一部を外部委託(アウトソーシング)した方がいいかどうかも検討したい内容です。
しかし、外部にアウトソーシングすることで、コストがかさんでしまっては本末転倒です。コスト削減の観点で、自社運用・外部委託のどちらがより効果的なのかを考えて、比較検討していきましょう。
アウトソーシングについては「アウトソーシングとは?メリット・デメリットや 人材派遣との違いを解説」で解説していますので参考にしてみてください。
コスト削減の方法
では、具体的に取り組みことができるコスト削減方法を種類別に6つ紹介していきます。自社で取り組むことができるかどうか、検討してみてください。
ペーパーレス化
まずはオフィスコストの削減アイデアを紹介します。オフィスコストの削減アイデアの一つ目は、ペーパーレス化の導入です。ペーパーレス化に取り組むことで、印刷量を減らすことが出来ます。
それにより、用紙代と印刷代を削減することに繋がります。また、印刷物の加工に使用していたのりやホッチキスも使用しなくなるため、文房具代のコストを抑えることも可能です。
ペーパーレス化の導入に関しては、社内用資料など取り組みやすいものから、実施することをおすすめします。
通信費の見直し
オフィスコストの削減アイデア二つ目は、通信費の見直しです。通信費はコミュニケーションを図るうえで、必要経費ではありますが、削減できる方法はあります。
たとえば、回線使用料やプロバイダ利用料金などの固定費に関しては、契約している電話回線やプロバイダー契約を見直すことでコスト削減が可能です。
回線事業者の多くは、インターネット・電話・プロバイダー料金をセット契約することで、割引が適用されるサービスを展開しています。この機会に、各社のサービス内容を比較検討してみてもいいかもしれません。
また社用携帯を同一キャリアで契約したり、インターネット上で電話環境を安価で構築できるクラウドPBXを導入することも、通信費を削減できる有効手段となります。
ノー残業デーの導入
次にエネルギーコストの削減アイデアを紹介します。エネルギーコストの削減アイデアの一つ目は、ノー残業デーの導入です。残業できない日を設けることで、残業代のほか、光熱費の抑制ができます。
また、残業せずに仕事を終わらすための行動変化が起こることで、生産性向上といった副次的効果も見込めます。できれば週一回、少なくとも月一回は、ノー残業デーを設けてみることをおすすめします。
LEDへの切り替え
エネルギーコストの削減アイデアの二つ目は、蛍光灯からLEDへの切り替えです。LED照明は消費電力が蛍光灯の半分以下と言われており、電気代を大きく削減することが可能です。LEDへの切り替えが難しい場合、こまめに電気を消すことを意識するだけでも変化値は見られます。
会議室やエントランスは、オフタイムでも電気をつけっぱなしにしていることが、多く見受けられます。些細なことかもしれませんが、予算をかけずに出来る対策ですので、取り組んでみましょう。
テレワークの導入
最後にオペレーションコストの削減アイデアを紹介します。オペレーションコストの削減アイデア一つ目は、テレワークの導入です。コスト削減の観点でも、テレワークや在宅勤務は有効です。
テレワークや在宅勤務に切り替えることで、交通費を削減できるほか、社員の通勤ストレスを軽減することにも繋がります。最近では、WEB会議システムやコミュニケーションツールを活用することで、テレワークでも出社時と変わらないパフォーマンスを発揮することができるようになりましたので対策の一つです。
外部へのアウトソーシング
オペレーションコストの削減アイデア二つ目は、外部へのアウトソーシングです。忙しくてなかなか手が回らない業務を外部へアウトソーシングすることで、コスト削減に繋がります。
たとえば、データ入力や自動メール送信などの定型業務をロボットで自動化するRPAツールを導入したり、社員研修を代行会社へアウトソーシングすることで、業務効率アップや人件費の削減が可能です。
まずは自社内で、外部へアウトソーシングできる業務があるか見直してみましょう。アウトソーシングについては「アウトソーシングとは?メリット・デメリットや 人材派遣との違いを解説」で解説していますので参考にしてみてください。
コスト削減事例
ここでは、弊社ウィルオブ・ワークが企業のコスト削減をサポートさせていただいた事例を2つ紹介します。
事務作業の効率化
詳細 | |
依頼元 | 製造業の総務人事部門 |
依頼内容 | 事務作業(申請された旅費金額の確認業務)の効率化 |
課題 | 担当社員の目検確認によるリソースの逼迫、確認ミスの多発 |
対応施策 | RPAツールの導入 |
効果 | ・自動化によって迅速な業務が遂行とミスの防止 ・作業時間90%、人件費は残業代を含め35%削減に成功 |
RPAツールに関しては、「RPAツール徹底比較10選!各ツールの特徴と導入メリットを解説」で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。
社員教育のアウトソーシング
詳細 | |
依頼元 | 通信業(モバイル代理店企業)の人事部門 |
依頼内容 | 社員教育のアウトソーシング |
課題 | 販売・営業活動のリソース集中による社員教育に課題 |
対応施策 | 研修代行サービスの導入(年4回開催) |
効果 |
・年間315時間分の研修時間を削減 |
最後に
ここまでコスト削減の対策や事例について紹介してきましたが、効果を最大化するためには、実際に取り組みを実施する社員の協力が不可欠です。社員の協力を得るために、まずコスト削減の目的を伝えることが大切です。
またコスト削減は中長期的な取り組みになることも多いですが、利益改善に繋げるため、自社で取り組めるコスト削減策を検討してみてください。
コスト削減において、アウトソーシングなど外部サービスを活用することも解消方法の一つです。まずは気軽にお問合せください。