介護施設の採用方法4選|人材サービスの活用がおすすめな理由
- 介護
2024/05/14
深刻さが増す介護業界の人材不足。
早期離職率は高く、介護業界における施設の採用活動は苦戦する施設が多いのが現状です。
数ある採用の手法を理解し、状況のよって方法を変えて採用活動を行うことが必要とされています。
本記事では、介護施設が効率よく求職者を見つけ、優秀な人材を採用するために、求人サイト・人材派遣・人材紹介・紹介予定派遣の4つの採用方法を紹介します。
深刻な介護業界の人手不足。実績豊富な人材会社に相談することで、効率的に、施設で活躍を期待できる人材採用を叶えることができます。
TOPICS
介護職の採用は難しい!?
介護職の早期離職率は高く、介護業界における施設の採用活動は、難しいと言われています。介護スタッフの採用はなぜ難しいのかを解説します。
介護業界の有効求人倍率
有効求人倍率とは、求職者1人に対して、何件の求人があるかを示す指標です。
厚生労働省 一般職業紹介状況によると、2021年8月における介護業界の有効求人倍率は、3.63倍です。
全体の有効求人倍率が1.13倍であることと比較すると、介護業界は売り手市場であることがわかります。
すなはち、介護業界全体が人手不足であり、就職や転職がしやすい環境であるということです。
介護業界の採用
介護業界では、新規採用が難しいと言われています。
介護施設が求人を出しても、求職者に求人を知ってもらうことができなかったり、近隣の施設と競合してしまったりすることで、応募が得られないことが多々あります。
応募があっても、どのくらい仕事ができるのか・施設に合う人材かどうかを見定める必要があり、理想の人材にはなかなか巡り会えません。
また、介護職は早期離職する場合が多く、定着率が低い業界です。
その原因は、給与の低さ・人間関係・介護に対するネガティブなイメージなどであると言われています。
人材を採用したい介護施設は、求職者に求人情報を知ってもらうこと、採用段階でミスマッチを防ぐことが重要です。
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介護業界の人材不足については
こちらの「介護業界の人手不足はどう解消する?深刻化の原因と対策・事例を徹底解説」でも紹介していますのでご参考にしてください。
そもそもどんな採用方法があるの?
採用活動を開始したいけれど、そもそも採用方法が分からないという方向けに、ここでは具体的な採用方法をご紹介します。
採用方法は大きく分けて、求職者からの直接応募と人材会社を利用する方法の2つがあります。
求職者から直接応募を受ける方法
採用方法の1つ目は、求職者による直接応募です。
募集媒体は、自社の採用ページ、求人広告、求人サイト、ハローワーク、チラシ・ポスティングなど様々です。
いずれも掲載した募集から、自社に直接応募がくるかたちになります。
そのため基本的に、人材サービスと比べて採用単価は安くなる傾向があります。
一方、面接の日程調整や採用についての連絡などは、すべて自社と求職者の直接やり取りになります。
募集掲載に関しても、掲載文の作成やチラシなどの作成作業は自社で行わなくてはなりません。
また、求人を出しても応募が来ない可能性もあり、採用活動がはかどらないケースも考えられます。
人材会社を利用した採用方法
採用方法の2つ目は、人材会社を利用する方法です。
人材会社に登録している求職者を派遣してもらったりや紹介してもらったりすることができます。
派遣費用や紹介費用がかかりますが、成功報酬制の場合は無駄な費用は発生しません。
また、採用に対する業務負担の軽減ができる、ミスマッチを減らせるといった利点があります。
人材会社が行っているサービスは「人材派遣」「人材紹介」「紹介予定派遣」の3つがあります。
- 人材派遣
- 人材紹介
- 紹介予定派遣
人材派遣
人材会社に雇用されている人材を、事業所に派遣してもらい労働力を得る方法です。
人材紹介
人材会社に登録している求職者の中から、職種や経験年数、資格の有無、勤務時間や勤務地など事業者と求職者の双方の希望がマッチングした場合、人材を紹介してもらう仕組みです。
紹介予定派遣
直接雇用を前提とした人材派遣サービスのことです。一定期間の派遣就業期間の後、適性を見極めた上で正社員として雇用できる制度です。
それぞれのサービスについては、この後の章で詳しく説明していきます。
直接応募での介護職の採用方法
求人サイト
求人サイトとは、様々な業界・職種の求人情報が掲載されているWEBサイトのことです。indeedやマイナビなどがよく知られています。
求人サイトでは、求職者が自らWEBサイトで求人を探し、申し込む形式で採用が行われます。
最近では、介護業界に特化した求人サイトも増えてきており、介護に特化した人材からの応募が期待できます。
求人サイトは、数多くの求人の中から求職者に選んでもらう必要があるため、大きなアピールポイントを持ち、これをしっかりと伝えられる施設に向いています。
求人サイトを使うメリット・デメリット
求人サイトでは、採用前から、応募者と直接やり取りできるため、ミスマッチを減らすことができます。
一方で、
- 求人に応募が集まらないことがある
- 採用担当者の負担が増える
といったデメリットもあります。
求人サイトに求人を出すには
求人サイトに求人を出すには、各求人サイトに問い合わせ、登録を行う必要があります。
人材会社を利用した介護職の採用方法
人材派遣
人材派遣とは、人材派遣会社を介した雇用契約に基づく労働形態のことです。
すなはち、労働者が雇用契約を結ぶ会社と、実際に労働する会社が異なり、労働者は派遣会社に雇用されている状態です。
介護に特化した人材派遣会社もあり、専門人材を派遣してもらうことができます。
人材派遣は、短い時間で人材を派遣してもらうことができ、スピードを重視して採用をしたい施設におすすめです。
人材派遣を使うメリット・デメリット
人材派遣を利用することのメリットは、
- 保険関連や給与計算の業務についての責任がないため、業務コストを削減できる
- 実際の働きぶりを見て、優秀な社員を双方の同意のもと正社員として雇い入れることもできる
- 採用を急いでいる場合やすぐに人材が欲しいときにも対応してもらえる
などがあります。
一方で、人材派遣を利用して採用した労働者は直接雇用ではないこと、継続的な派遣料がかかることがデメリットとして考えられます。
人材派遣を使うには
人材派遣を利用するには、人材派遣会社に問い合わせ、契約を締結する必要があります。
人材派遣につきまして詳しく知りたい場合は【ウィルオブ・ワーク公式サイト】からお問い合わせください。
▼関連記事
人材派遣会社については
こちらの「【2023】人材派遣会社8社比較!派遣活用のメリットと各社特徴を解説」でも紹介していますのでご参考にしてください。
人材紹介サービス
人材紹介サービスとは、介護事業を運営する事業者が、登録している求職者の中から、
職種や経験年数、資格の有無、勤務時間や勤務地など双方の希望がマッチングし、施設に紹介する仕組みのことです。
人材紹介サービスは、施設の良さを求人などでは伝えきれない施設や、手間をかけずにミスマッチのない採用をしたい施設に向いている採用方法です。
人材紹介サービスを使うメリット・デメリット
人材紹介サービスを使うメリットは、
- 事業者と求職者のミスマッチをなくすことができ、条件に合わせた求職者が探しやすい
- 採用にかける社内内部のコストを削減できる
- 質の高い人材を獲得できる可能性が高い
- 採用を急いでいる場合やすぐに人材が欲しいときにも対応してもらえる
などがあげられます。
一方で、人材紹介サービスを使う採用活動は、直接応募よりも採用コストがかかることがあります。
また、サービスの登録者からしか採用できません。
人材紹介サービスの成功事例
人材紹介サービスを利用したことで、人手不足を解消できたという施設もあります。
【介護士人材紹介 介護付き有料老人ホーム 人事担当 Bさま】
“無駄な求人広告費を削減でき、マッチした人材を効率的に採用することができました。
即戦力となる介護職経験者の求人を媒体掲載していましたが、なかなか良い人材と巡り会えませんでした。そこで、ウィルオブ・ワークに人材紹介をお願いしたところ、 すぐに求めていた経験者にめぐりあうことができ、採用することにしました。今ではリーダー候補として活躍しています。ずっと苦戦していた採用ですが、スピーディーで効率的に行うことができました!”
人材紹介サービスを使うには
人材紹介サービスを利用するには、人材派遣と同様に、人材紹介サービスへの問い合わせ・登録が必要です。
人材紹介につきましては【ウィルオブ・ワーク公式サイト】からお問い合わせください。
ウィルオブワークでは、全国の多様な介護施設のニーズに合わせた人材紹介を行っています。
調理・清掃・ドライバーなどの職種もカバー。まずはお気軽にお問い合わせください。
紹介予定派遣
介護施設の採用活動には、「紹介予定派遣」という新しい仕組みもあります。
紹介予定派遣とは、直接雇用を前提とした人材派遣サービスのことです。
一定期間の派遣就業期間の後、適性を見極めた上で正社員として雇用できる制度です。
紹介予定派遣は、正社員を採用したいが、早期離職を防ぎたい施設におすすめです。
人材派遣・人材紹介との違い
人材派遣・人材紹介とは異なり、
- 一定期間の派遣就業期間の後、適性を見極めた上で正社員として雇用できる
- 直接雇用を前提として派遣されるので、優秀な人材を獲得しやすい
- ミスマッチが起きた場合にも対処しやすい
などの特徴があります。紹介予定派遣は人材派遣・人材紹介よりもさらにミスマッチを減らすことができます。
紹介予定派遣を使うには
紹介予定派遣を使うために、まず人材派遣サービスに問い合わせてみましょう。
紹介予定派遣につきまして詳しく知りたい場合は【ウィルオブ・ワーク公式サイト】からお問い合わせください。
採用のミスマッチを防ぐには?
時間とお金をかけて採用しても、施設と採用者のミスマッチにより、すぐに離職されてしまったら意味がありません。
またミスマッチを防ぐことは、採用単価の削減にもつながります。
採用のミスマッチを防ぐためには、求職者が重視するポイントを把握することが大切です。
求職者が重視する条件
求職者が重視する、主な条件は
- 雇用条件
- 職場環境
- 福利厚生
などです。環境を整備することはもちろん、それをアピールすることも必要です。
また、環境整備に手が回らない施設や、アピールポイントが見つからない施設も、紹介サービスに相談し検討してもらうことで、気がつかなかった良い点が見つけられるでしょう。
ぜひ一度、紹介サービスに相談してみましょう。
紹介予定派遣につきまして詳しく知りたい場合は【ウィルオブ・ワーク公式サイト】からお問い合わせください。
良い人材を獲得するためのコツ
採用活動にあたって、優秀な人材を採用するために、以下の3点に注目すると良いでしょう。
- 有資格者をターゲットに採用する
- 熱意ややる気、人柄を見極める
- 内定承諾率を上げる
有資格者をターゲットに採用する
資格を持っている求職者は、スキルがあるため、即戦力として働いてもらえます。
熱意ややる気、人柄を見極める
資格の有無にかかわらず、その人の熱意ややる気、人柄を見極めを行うことはとても重要です。
介護への思いが強い人であれば、スキルを伸ばしていきたいという姿勢をもっており、今後スキルアップをする可能性が高いといえます。
面接の際に、その人の何を知るべきか、どのような質問をするべきかをしっかりと決めておき、採用の軸を作ることがポイントです。
内定承諾率を上げる
施設環境や福利厚生の充実をアピールすることで、内定を受けてもらいやすくなります。
内定を出した優秀な人に承諾をしてもらうことは、採用の効率化、優秀な人材の確保にとって大切です。
注意点
このように有資格者や内定を承諾しそうな求職者を見つけ出すのは大変です。また、求職者のやる気や熱意、人柄を判断するのは簡単なことではなく、本当に良い人材を選ぶのはテクニックも必要です。
人材サービスを利用することで、事業所にあった人柄や労働条件の求職者を見つけられる可能性が高まります。効率よく採用活動をするために、人材サービスの利用を検討してみましょう。
まとめ
採用は時間と労力がかかることです。
優秀な人材を獲得するために、まずは採用プロセスを見直しから始めましょう。
時間やリソース不足の場合や、採用についてノウハウが蓄積されていない施設においては、人材派遣・人材紹介などのサービスを利用し、ミスマッチを減らして採用活動をすることも視野に入れてみましょう。
深刻な介護業界の人手不足。実績豊富な人材会社に相談することで、効率的に、施設で活躍を期待できる人材採用を叶えることができます。まずはお話しを聞いてみましょう!