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社会福祉法人大樹会さま

外国人人材と歩んだ変革期。人手不足を乗り越え、持続的成長を支える「スーパーバイザー」と「WILLOFケアアカデミー」の取り組み

課題
  • 外国人スタッフが、日本の文化や習慣に早くなじみ、安心して働けるようにするための支援方法を模索していた
  • 特定技能の在留期間(最長5年)を超えて働いてもらうには、介護福祉士の資格取得が必要だが、内製での教育が難しかった
どのように
解決したか
  • 「スーパーバイザー」を配置し、生活面や文化的な適応を支援する体制を整備
  • 施設内で実施できる資格取得支援サービス「WILLOFケアアカデミー」を導入し、介護福祉士取得をサポート
WORKS CUSTOMER VOICES

埼玉県を中心に老人ホームや保育園など22の事業所を運営されている、社会福祉法人大樹会

今回は、理事長の井上さまに、深刻化する介護業界の人手不足をどのように乗り越え、外国人人材と共に歩んでいらっしゃるのか、そしてウィルオブ・ワークとの取り組みについてお話を伺いました。ぜひ最後までご覧ください。

「ミャンマー人材の紹介は、ウィルオブ・ワークがNo.1だと思っています」外国人人材の定着・成長を支えるスーパーバイザーと資格取得支援の仕組みとは?

20年前から見据えていた未来への備え
ミャンマー現地視察で実感した、人と国の魅力  

親方ソファおひとり
社会福祉法人大樹会 理事長 井上さま

本日はお忙しいところありがとうございます。まずは、貴施設の事業内容や運営方針についてお聞かせいただけますでしょうか。

井上さま:私ども大樹会では、特別養護老人ホームや介護老人保健施設、グループホーム、デイケアサービス、保育園など埼玉県、東京都で22の施設を運営しております。 

これまで社会の発展を支えてこられた先達の方々の尊厳を大切に、ご満足いただけるよう、私たちにできることは何かを常に考えています。 

それが、次の世代を担う者たちの役割であると心得、誠意をもってお世話させていただいております。 

大樹会さまが外国人人材の受け入れを検討されたきっかけや、受け入れ前に懸念されていた点について教えていただけますか? 

井上さま:受け入れを検討し始めたのは、今から約20年前、日本の人口が加速度的に減少していく中で、「日本の労働力は大丈夫なのか?」という懸念が生まれたことがきっかけです。 

最初にご縁があったのは日系のフィリピンの方々でした。しかし、当時受け入れた人たちの中には、母国で十分な教育を受けられなかった方も多く、いざ日本に来ても学ぶ習慣がないことから受け入れ後の育成に課題を感じていました。 

そんな中、ウィルオブ・ワークとはどのようにしてご縁ができたのでしょうか? 

井上さま:6年ほど前、ウィルオブ・ワークよりミャンマー人材のご紹介の提案をいただきました。単に人材を紹介するだけでなく、ミャンマー現地の送り出し機関や学校と提携されていると伺い、実際に現地を視察させていただいたことが、ご縁のきっかけです。 

初めてミャンマーを訪れたとき、とても良い国だなと感動しました。経済的には決して豊かとは言いがたいものの、人々は熱心な仏教徒であり、非常に真面目で温かい性格の方が多い。その国民性に惹かれ、この国の人たちと一緒に働きたいと強く思い、ウィルオブ・ワークとの取り組みを始めさせていただきました。 

育成・定着まで一貫した支援体制 
40名規模の紹介依頼にも応えてくれる大手ならではの安心感

親方とCD原さん
左:ウィルオブ・ワーク 営業担当 原 右:井上さま

他にも人材紹介会社はたくさんあるかと思いますが、ウィルオブ・ワークを信頼された理由は何でしょうか?

井上さま:実は、ミャンマー人を紹介したいという企業からの営業は、当時非常に多かったです。DMも電話も大量に届き、なかにはミャンマーの人を入れますよと言えばなんとでもなると思っていらっしゃるようなその場限りの提案も数多く受けました。 

そんな中で、ウィルオブ・ワークは実績や取り組みにおいて誠実さが感じられ、現地の送り出し機関や学校との連携体制が整っていること、さらに受け入れ後の育成や定着支援まで一貫してサポートされている点に非常に安心感を覚えました。 

やはり、母国を遠く離れて日本に来るという覚悟に、私たちも最大限の敬意をもって向き合わなければならないと考えています。ウィルオブ・ワークは私たちと同じような想いを持って人材支援に取り組んでおられると感じられたことが信頼につながりました。 

昨年7月には、非常に高いハードルである「40名近くの人材を紹介してほしい」という依頼にも見事にご対応されました。ミャンマー人材のご紹介は、知識面・安定性の両面から見て、ウィルオブ・ワークがNo.1だと思っています。 

早期活躍と長期雇用を両軸で支える 
「スーパーバイザー」と「WILLOFケアアカデミー」の導入

SV女性2名
大樹会で就業中のスーパーバイザー 左:ハニーさん 右:トゥエさん

当社から「スーパーバイザー」のサービスも導入いただいているようですが、スーパーバイザーの具体的な取り組みを教えて下さい。

井上さま:ウィルオブ・ワークとお取引を始める前は、当法人内で「日本のおっかさん」という制度を設け、外国人スタッフの生活面等をサポートしていました。例えば、日常生活における物の使い方やゴミの分別方法など、業務外の困りごとにも対応できるような体制を整えていたのです。 

しかし、その担当職員も高齢で退職を迎え、人材紹介会社がいくら面倒を見ると言っても、サポートすべてを任せるのは難しいと感じていました。 

やはり遠隔ではなく、「頑張ろう」と手を取って支えられるような、身近で寄り添う支援こそが本質だと考え、ウィルオブ・ワークに「おっかさん」ならぬ「スーパーバイザー」の配置をお願いしました。 

現在2名いるスーパーバイザーは、日本に長く住んでいて、自国との文化や習慣の違いをきちんと理解している方々です。仕事面の教育はもちろん、日本での生活に早くなじめるようなサポートもお願いしています。 

外国人スタッフの皆さんに、「日本に来てよかった」「大樹会で働き続けたい」と心から思ってもらえるように、精神的な支えとなり、安心感を与えてあげることがスーパーバイザーの一番の役割ですね。 

介護福祉士などの資格取得支援サービス「WILLOFケアアカデミー」をご活用いただいていますが、導入のきっかけは何でしたか?

井上さま:特定技能で働く外国人スタッフは、原則として日本に滞在できる期間が5年間と定められています。それ以上長く日本で働いてもらうには、介護福祉士などの国家資格を取得してもらう必要があります。 

当初は、法人内で教育体制を整え、職員が教える内製の仕組みを作っていましたが、なかなかうまく機能しませんでした。そんな折に、ウィルオブ・ワークから「WILLOFケアアカデミー」のご提案をいただいたことがきっかけです。 

最初は新宿にあるウィルオブ・ワークの本社で実施されている研修に参加してもらいました。その際、参加した外国人スタッフから「教材に日本語のルビが振られていて非常に分かりやすかった」と好評だったこともあり、本格的に導入を決めました。 

現在では、講師の方が当施設に直接来てくださり、日本人職員も一緒に介護福祉士資格取得を目指して講義を受けています。 
せっかく日本に来てくれた彼女たちを望まないタイミングで帰国させることのないよう、育成から定着まで一貫して支援していただけるのは非常に心強く、双方にとって「ウィンウィン」の関係だと感じています。 

将来は外国人人材から施設長を。 
大樹会が描く介護業界の未来と、ウィルオブ・ワークへの期待

外国人人材の皆様の成長の様子はいかがでしょうか?将来像についてどのように描いておられますか? 

井上さま:実習生として入職し、現在で4〜5年目になる方も多いのですが、今ではリーダーを任せられるのではないかと思うほど、大きく成長しています。「日本人よりも努力している」といった声を職場内で聞くこともあり、とてもうれしく思っています。 

今後は、こうした外国人人材の中から、施設長を担う方が出てくる未来を描いています。 

国籍に関係なく、志を持って現場で努力し続けている方には、対等にチャンスを与えていきたいと考えています。 

今後、ウィルオブ・ワークに期待することは何でしょうか?

井上さま:単に人材を紹介して終わりという関係ではなく、共に課題を考え、共に前へ進んでいく、そのような姿勢をこれからも大切にしていただきたいと思います。 

もちろん当法人でお預かりしている外国人人材の方々を、大切に育て、長く大樹会で働き続けたいと思ってもらえるように、私たちも尽力します。同時に法的な手続きや行政との調整、さらには現地とのやり取りなどにおいて、ウィルオブ・ワークにも責任を持ってご対応いただきたいと考えています。 

これまで築いてきたご縁を大切にしながら、これからも末長く共に歩んでいけたらと心より願っています。 

最後に、介護業界全体の人材不足について、一言いただけますでしょうか? 

井上さま:介護業界全体の人材不足について、今こそ外国人労働者を積極的に受け入れる姿勢が必要だと考えています。時代は変わり、グローバルな視点で物事を考えるべき時が来ています。

業界内には多くの人材紹介業者が存在していますが、ウィルオブ・ワークのように信頼のおける企業があることは現場にとって非常に心強い存在です。 

こうした企業と手を携え、外国人人材の活躍を前提とした体制づくりを進めていくことが、業界の未来を支える大きな鍵になると考えています。 

おわりに

ウィルオブ・ワークは、特定技能外国人の雇用支援や資格取得支援などの幅広いサービス展開で、介護施設さまのかかえるあらゆる課題解決に向けてパートナーとして伴走します。まずは、お気軽にご相談ください。

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